• 検索結果がありません。

【横浜高速鉄道】長期発行体新規:A /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15d0623 1

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "【横浜高速鉄道】長期発行体新規:A /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15d0623 1"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1/ 3

http://www.jcr.co.jp

15- D- 0623 201 5 年 10 月 30 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

横浜高速鉄道株式会社

(証券コード:−)

【新規】

長期発行体格付 A+ 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由

(1) 横浜市(出資比率63. 5%)、神奈川県(同8. 9%)、東急電鉄(同4. 4%)などが設立した第三セクターの鉄 道会社。主に第1種鉄道事業者として、横浜市の都心臨海部を結ぶみなとみらい21線(横浜―元町・中華 街間4. 1km)を運行している。また、第三種鉄道事業者としてこどもの国線を保有する他、東急東横線 地下化事業、京急横浜駅の駅総合改善事業を手掛けている。当社の事業はいずれも横浜市が推進する施 策と連携した事業である。

(2) 当社は依然として創業赤字の段階にあり財務構成は見劣りする水準にあるが、キャッシュフローは安定 しており、投資回収が長期に亘る鉄道事業の特性を勘案すれば、当社の経営は概ね順調に推移している といえる。横浜市の中期4カ年計画において、都心臨海部の再生・機能強化が重要な施策に位置付けられ ている。みなとみらい21地区では横浜市庁舎の移転を含め今後も開発計画が進められる予定で、中長期 的に同線の利用者数は一段の増加が見込まれるなど、当社は良好な営業基盤を有する。加えて、格付に は設立団体である横浜市の支援を反映させている。

(3) 当社は横浜市の外郭団体であり、「横浜市外郭団体等経営向上委員会」における審議を経て、15年度から 17年度までの団体経営の方向性及び協約が公表されている。当社については、みなとみらい21地区の発 展には欠かせない鉄道であり、当面は現在の運営体制を堅持し、公益的使命を果たしていくことが示さ れている。また、人的な面で市との結びつきがみられるほか、市の財政上の関与には、無利子貸付、利 子補給金、補助金、民間金融機関からの借り入れに対する損失補償などがある。こうしたことから、当 社は横浜市にとって重要な外郭団体であると判断され、引き続き市の一定の経営関与が見込まれる。 (4) みなとみらい21線事業は安定した営業キャッシュフローを生んでおり、同事業の運営に横浜市の資金支

出は基本的に行われていない。一方、東急東横線地下化事業は、横浜駅において相互直通運転を行うた めに横浜市と東急電鉄が実施した事業で、横浜市の負担分を当社が継承したものである。このため同事 業に対しては、横浜市との確認書により当社の経営に影響を与えることのないよう、横浜市からの財政 支援が行われることになっている。また、こどもの国線事業についても、事業基本協定において、その 収支がみなとみらい21線事業の収支に影響を与えないよう、当社、横浜市及び東京急行電鉄の三者間で 協議し、対応している。

(2)

2/ 3

http://www.jcr.co.jp

(6) 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からのP線資金(長期割賦)を含めた金融債務は、15/ 3期 末1, 776億円となっている。このうち、銀行借入の641億円に対しては横浜市の損失補償が付いている。 また、東急東横線地下化事業分の借入419億円については横浜市からの無利子借入に順次シフトしており、 当該借入についてはみなとみらい21線事業分の借入完済後に返済を開始する計画になっている。このた め、当面返済の必要がある負債は1, 357億円である。15/ 3期末の東急東横線地下化事業分を除いた有利子 負債/ E BIT DA 倍率は約20倍と高水準にあるが、着実に改善してきている。一方、5社相互直通運転対応工 事、高島トンネルの補強工事が終わったため、当面大きな設備投資は予定されておらず、今後は投資回 収が順調に進み、財務構成も徐々に改善していくとみられる。

(担当)加藤 厚・南澤 輝 ■ 格付対象

発行体:横浜高速鉄道株式会社 【新規】

対象 格付 見通し

長期発行体格付 A+ 安定的

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 10 月 27 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:野上 正峰

主任格付アナリスト:加藤 厚

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「鉄道」(2011 年 7 月 13 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 横浜高速鉄道株式会社

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

(3)

3/ 3

http://www.jcr.co.jp

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■本件に関するお問い合わせ先

参照

関連したドキュメント

独立行政法人国立高等専門学校機構(以下、 「機構」という。

製造業※1、建設業、運輸業など 資本金3億円以下 または 従業員300人以下 卸売業 資本金1億円以下 または 従業員100人以下 小売業

所得割 3以上の都道府県に事務所・事 軽減税率 業所があり、資本金の額(又は 不適用法人 出資金の額)が1千万円以上の

1人暮らし 高齢者世帯 子世帯と同居 独身の子と同居 長期入所施設 一時施設 入院中 その他

 そこで,今回はさらに,日本銀行の金融政策変更に合わせて期間を以下 のサブ・ピリオドに分けた分析を試みた。量的緩和政策解除 (2006年3月

「JSME S NC-1 発電用原子力設備規格 設計・建設規格」 (以下, 「設計・建設規格」とい う。